近 況(6月8日~14日)

 2026年6月8日、9日、10日、12日と、日本弁護士連合会緊急院内集会や、衆議院法務委員会の傍聴に行った。再審法改正の闘いは今が山場。えん罪被害者が一日も早く救済されるような再審法にしてほしいと、国会前でも訴え続けた。法律を作るのは立法府。法務省の進める再審法は現在の再審法よりさらにひどい、改悪以外の何物でもなかった。検察官抗告(不服申し立て)を禁止しない(現行を容認)。証拠開示は現行より後退しその上、証拠の目的外使用禁止まで盛り込んだ。とんでもない案に、心ある国会議員や、法務省案に反対する市民団体、そしてこれまでにないマスコミ報道等の大きな反対のうねりの中で、最終的には、検察の抗告禁止(原則として)を本則に入れることは闘いとったが、当初の「えん罪被害者の早期救済のために再審法改正を」との目的で始まったと思われる再審法の改正も、国家権力の横暴によって、目的達成とならず、衆議院の法務委員会は政府案で可決された。これからは参議院での戦いとなる。
しかし、私は検察の抗告禁止が原則付きながらも入ったことで命を繋いだ。検察の抗告が容認されている現行法、また当初の法務省案では、私が生きて再審無罪を勝ち取る事は非常に厳しいと思っていた。闘いがあったから変化を起こした。
衆議院法務委員会で傍聴していてうれしいことがあった。井戸まさえ議員が「再審法改正は『生きているうちの救済』でなければならない」と、狭山事件の石川一雄に触れてくれたことだ。私が井戸さんにお渡しした手紙を委員会で読んで下さった。稲田朋美議員からはエールを頂いた。
埼玉の住民の会や、埼玉でさまざまに活動されている多くの人たち、部落解放同盟の支援者等が、ずっと国会前での宣伝、要請行動や傍聴を続けてくださっていた。埼玉新聞、毎日新聞、徳島新聞、東京新聞の記者の皆さんが毎日のように報道してくださった。身を削り、闘い続けることで、山も動く。皆さんの闘いがそれを証明した。
これからの参議院で、えん罪被害者に寄り添うような法の修正がされることを願っている。

    
前川彰司さん 稲田朋美さんと  中川浩埼玉県議(ずっと国会前や傍聴にきて下さった) 

 6月13日、徳島から現調。

私が狭山に来て以来、毎年現調に来て下さる皆さん。12日(金)の夜マイクロバスで自分たちで運転を交代しながら13日昼前狭山につく。13時から集会所で交流学習会。その後現調をされる。翌日徳島に帰る。朝、ホテルまで見送りに行った時「このまま一緒にバスに乗って徳島に行きたいな」との思いがよぎる。
署名もたくさん頂いた。両親の墓前に手を合わせて下さった。「狭山事件の再審を実現しよう」管理人の美香さんたち3人も合流し、賑やかで楽しい現調となった。美香さんがかわいい花束を現地事務所の一雄の遺影に置いてくださっていた。うれしかった。

    
ココちゃんと  美香ちゃんありがとう

 6月14日、荒野座6月月例公演が葛飾区の文芸センターで開かれ、第2部で「朗読『えん罪 あなたは狭山事件を知っていますか』」と題した朗読劇が行われるとのことで招待券を頂いていた。

 
 受付に一雄の遺影が 

第1部は「~雨にも小さな微笑みを」と題し、沢山の唄と踊り、フラメンコも圧巻だった。
久しぶりに何時もと違う空間にいた。会場参加者も演じる人も皆温かい。
行も帰りも、對馬さんが池袋駅まで送迎して下さった。敦子さんや、鎌田慧さんが「会場が少し遠いので」と心配し、何度もお電話下さった。アットホームな雰囲気の中で、過ごせた。知らない人といっぱい挨拶した。狭山の朗読劇で石川一雄を演じた23歳の青年の叫びに涙した。このような時間を下さった皆さんにいっぱいのありがとうを。
一人芝居「ツワブキの花」を演じている岩崎さんと、鎌田慧さんと、池袋までの40分を一緒の車に乗せて頂いた。いい時間だった。

 千葉の住民の会、Kさんから沢山の署名を送って頂いた。

愛媛のYさんから今治のステキなタオルと手作りの小銭入れが届いた。

イチジクの実が大きくなった。

4~5日前に落とした財布が警察に届けられていた。
この1週間は心に刻まれる時間だった。